動物病院ホームページのNG事例10選|よくある失敗と改善案
動物病院のホームページは、病院の情報を伝えるだけのものではありません。
犬や猫などのペットに異変があったとき、飼い主さんは「どこの動物病院に相談しよう?」と検索します。そして、ホームページを見ながら「ここなら安心できそう」「自宅から通いやすそう」「この症状を診てもらえそう」と判断します。
つまり、ホームページは飼い主さんと動物病院をつなぐ大切な窓口です。
しかし、せっかくホームページを作っていても、情報が見つけにくかったり、更新されていなかったりすると、問い合わせや来院の機会を逃してしまうことがあります。
今回は、動物病院のホームページでありがちなNG事例を10個紹介します。自院のホームページに当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
NG事例1:文字が小さくて読みにくい
ホームページを開いたものの、文字が小さくて読みにくい。これは特にスマートフォンで閲覧したときに起こりやすい問題です。
診療時間や休診日、診療内容などの重要な情報まで小さな文字で表示されていると、飼い主さんは情報を探すだけで疲れてしまいます。
改善案としてスマートフォンで見たときにも無理なく読める文字サイズにしましょう。
一般的に本文では16px〜18pxの文字サイズが読みやすいとされています。
また、文章を長く詰め込むのではなく、下記のような工夫も効果的です。
- 見出しを付ける
- 箇条書きにする
- 重要な情報を目立たせる
- 適度に余白を入れる
「情報があるか」だけではなく、「すぐ読めるか」という視点で確認することが大切です。
NG事例2:情報が古いままになっている
「診療時間が現在と違う」「以前勤務していた獣医師が掲載されたまま」「終了したキャンペーンが残っている」といったケースも要注意です。
ホームページを見た飼い主さんが「この情報、本当に現在のものなのかな?」と不安になれば、病院そのものへの信頼にも影響します。
改善策として最低でも以下の情報は定期的に確認しましょう。
- 診療時間
- 休診日
- 獣医師・スタッフ情報
- 電話番号
- 住所
- 予約方法
- 対応している動物
- お知らせ
ホームページは「作って終わり」ではなく、定期的に更新することが重要です。
NG事例3:電話番号が見つからない
動物病院を探している人の中には、「今から診てもらえますか?」「予約は必要ですか?」など、電話で確認したい人もいます。
ところが、電話番号がページの一番下にしかなかったり、画像の中に小さく表示されていたりすると、すぐに電話をかけることができません。
改善案として電話番号はホームページ内の分かりやすい場所に表示しましょう。
スマートフォンでは、電話番号をタップするとそのまま発信できるようにしておくと便利です。
また、「診療時間内のお問い合わせはこちら」など、電話するタイミングが分かる案内もあるとより親切です。
NG事例4:地図がなく、病院の場所が分からない
住所は掲載されているものの、地図やアクセス方法がないホームページもあります。
住所を見ただけでは、初めて来院する人は「駅から近いのか」「車で行けるのか」「どこに駐車すればいいのか」が分かりません。
改善案としてアクセスページには、できるだけ具体的な情報を掲載しましょう。
たとえば、以下のような項目を載せると分かりやすくなります。
- 所在地
- 地図
- 最寄り駅
- 駅からの所要時間
- 車でのアクセス
- 駐車場の場所
- 駐車可能台数
- 近くの目印
特に駐車場については、「駐車場あり」だけではなく、病院の敷地内なのか、定型駐車場なのか、何台停められるのかまで分かると安心です。
NG事例5:スマートフォンで見ると使いにくい
現在のホームページを見るとき、パソコンよりスマートフォンを使う人も多くいます。
しかし、古いホームページの場合、スマートフォンで見ると文字が小さい、ボタンが押しにくい、横にスクロールしなければならない、といった問題が起こることがあります。
改善案としてパソコンだけでなく、必ずスマートフォンでもホームページを確認しましょう。
以下の4つの点を主にチェックすることで最低限見やすいホームページになります。
- 診療時間がすぐ見つかるか
- 電話ボタンを押しやすいか
- 予約ページまで迷わず進めるか
- 文字を拡大しなくても読めるか
実際に飼い主さんになったつもりで操作してみると、意外な問題が見つかります。
より詳しいスマホサイトの作り方については以下のブログを参考にしてください。
NG事例6:トップページを見ても何の病院か分からない
おしゃれな写真や大きなキャッチコピーが表示されているものの、肝心の病院情報が分からないということもよくある問題です。
ホームページを訪れた飼い主さんが最初に知りたいのは、「ここはどんな動物病院なのか」ということです。
改善案としてトップページを開いた時点で、以下のような基本情報が分かるようにしましょう。
- 病院名
- 対応している動物
- 診療内容
- 診療時間
- 休診日
- 所在地
- 電話番号
- 予約方法
病院の雰囲気を伝える写真も大切ですが、「見た目」と「使いやすさ」のバランスが重要です。
NG事例7:診療内容が具体的に書かれていない
「一般診療」「内科・外科」などの言葉だけでは、飼い主さんが「自分のペットの症状を診てもらえるのか」を判断できないことがあります。
たとえば、愛犬が耳をかゆがっている飼い主さんなら、「皮膚や耳の診療もしている病院なのか」を知りたいはずです。
改善案として診療内容をできるだけ具体的に説明しましょう。
たとえば、以下のようなことを書くといいでしょう。
- 皮膚のトラブル
- 耳のトラブル
- 嘔吐・下痢
- 食欲不振
- 歯や口の診療
- 健康診断
- ワクチン
- 避妊・去勢手術
- 外科手術
専門的な内容を掲載する場合も、専門用語だけで説明するのではなく、飼い主さんが理解しやすい言葉に置き換えることがポイントです。
NG事例8:院長や獣医師の人柄が伝わらない
「どんな先生が診察するのか分からない」という不安を感じる飼い主さんもいます。
病院の外観や設備の写真だけでは、先生やスタッフの雰囲気までは伝わりづらいです。
改善案として院長先生や獣医師、スタッフの紹介ページを作りましょう。
顔写真と一緒に以下のことを掲載すると、人柄がより伝わりやすくなります。
- 名前
- 役職
- 経歴
- 得意分野
- 診療で大切にしていること
- 飼い主さんへのメッセージ
長い経歴を並べるだけではなく、「どんな思いで診療しているのか」を伝えることも大切です。
NG事例9:予約方法が分かりにくい
「予約が必要なのか分からない」「電話予約なのかWeb予約なのか分からない」「初診でもWeb予約できるのか分からない」
このような状態では、飼い主さんが予約を諦めてしまう可能性があります。
改善案として予約方法はできるだけシンプルに説明しましょう。
たとえば、以下のように飼い主さんの状況に合わせて入口を用意すると分かりやすくなります。
- 初診の方はこちら
- Web予約はこちら
- 予約なしで受診される方へ
また、予約ページだけでなく「予約前に確認してほしいこと」も掲載すると親切です。
NG事例10:病院が伝えたいことばかりになっている
最後のNG事例は、「病院側が伝えたい情報」と「飼い主さんが知りたい情報」がずれているケースです。
たとえば、最新の設備や医療機器について詳しく説明されていても、飼い主さんが「予約は必要?」「駐車場はある?」「この症状は診てもらえる?」という疑問を解決できなければ、ホームページとしては十分とはいえません。
改善案としてホームページを作るときは、「病院が何を伝えたいか」だけではなく、
「飼い主さんは何を知りたいのか」という視点を持ちましょう。
実際に受付や電話でよく聞かれる質問を洗い出してみるのもおすすめです。
- 初診でも大丈夫ですか?
- 予約は必要ですか?
- 駐車場はありますか?
- クレジットカードは使えますか?
- どんな動物を診ていますか?
といった質問は、そのままホームページのコンテンツになります。
まとめ|「分かりやすいホームページ」が飼い主さんの安心につながる
動物病院のホームページでありがちなNG事例を10個紹介しました。
特に重要なのは、次の10項目です。
- 文字が小さくて読みにくい
- 診療時間や休診日が古い
- 電話番号が見つけにくい
- 地図やアクセス情報がない
- スマートフォンで使いにくい
- トップページを見ても病院の特徴が分からない
- 診療内容が具体的ではない
- 院長やスタッフの人柄が伝わらない
- 予約方法が分かりにくい
- 病院側が伝えたい情報に偏っている
すべてを一度に改善する必要はありません。まずはスマートフォンで自院のホームページを開き、「初めて来院する飼い主さんの立場」で確認してみましょう。
診療時間はすぐ分かるか。電話番号はすぐ見つかるか。病院の場所は迷わず分かるか。予約方法は明確か。
そして、「この病院に相談してみたい」と思える情報が掲載されているか。
ホームページの役割は、病院の情報をたくさん載せることだけではありません。
飼い主さんが必要な情報を必要なタイミングで見つけられ、安心して問い合わせや来院につなげられることが使いやすい動物病院ホームページの基本です。
「ホームページを作ってから何年も見直していない」という場合は、まず今回紹介した10項目からチェックしてみてはいかがでしょうか。