はじめに
現在、世界のトレンドとして急速にWEBサイトのSSL化が進められています。 動物病院さんでも徐々に取り入れられてきていますので、簡単に解説させて頂きます。
SSL化ってそもそもなに?
SSLというのは、インターネット上で入力した情報を暗号化して保護する仕組みです。
日々、インターネットを利用するなかで個人情報やパスワード、クレジットカードの情報などを入力されると思います。 これら情報を悪意ある第三者に盗まれないために暗号化して守ってくれます。
このSSL、今まではクレジットカードなどの情報入力ページのみで利用されていました。
しかし、それではセキュリティ対策として不十分という事で、全てのページをSSL化する流れになってきております。これを常時SSL化と言います。 ちなみにTLSというのも同じ事を指します。あまり耳にする事は無いと思いますが。
SSLの見分け方
では、サイトがSSL化されているかどうかですが、簡単に確認できます。
- サイトのURLが「https://~」になっているか。普通のサイトは「http://~」
- ブラウザに🔒マークが付いているか。
これらが確認できれば、そのページはSSLによって保護されている事がわかります。 参考画像を下に載せておきます。
一度、動物病院のホームページも確認してみて下さい。
動物病院のホームページにSSL化は必要??
先に個人的な見解を申し上げると、無理には必要無いと思います。
動物病院さんから、ホームページのセキュリティが心配と質問頂く事もあるのですが、 盗まれるほどの情報が、現状のホームページにはありません...それが答えです。
お知らせと、スタッフさんのブログくらいであれば、万が一流出してしまったとしても特に問題は無いでしょう。 それよりも心配しすぎで無駄にお金を使わないように気をつけて下さい! 無知を狙う商売はいっぱいありますから・・
SSL化していないデメリット
ただし、ホームページをSSL化していない事でデメリットもいくつかあります。
検索順位に悪影響
ほぼ全ての検索に影響するグーグルが2014年に検索順位(SEO)にSSL化が影響すると発表しています。
Googleウェブマスター向け公式ブログ この時点では検索順位への影響は1%未満と書いてますが、強化していく方針です。
同じエリアの病院がどんどんSSL化していくと、徐々に検索順位が落ちていく可能性はあります。
警告表示が出るように
2018年7月よりグーグル表示で、下記のような「保護されていない通信」という警告が出るようになりました。
閲覧する方にとってかなりのインパクトがあります。直接的なダメージは無いですが、先生の病院だけこのような表示が出た場合、信頼度は下がってしまいます。
この表示を消すためには、常時SSL化しかありません。
SSLの種類
認証レベルによって下記3段階にわかれます。
- ドメイン認証
- 企業実在認証
- EV認証
また、費用も数千円~数十万円と様々ですが、認証レベルや費用が違っても、セキュリティの強度は変わりません。
費用が安いからダメなんて事はありません!
まとめ
ホームページ上で通販や、お問い合わせページを設けてないなら、今すぐに導入する必要はありません。
ただし、検索順位にじわじわ悪い影響が出てくるのは間違いないです。また、単純に飼い主さんに安心して閲覧頂くために、今後必要になる仕組みだとご理解下さい。
手前味噌ですが、弊社で新規サイトを作成頂く方には無償でSSL化も対応致します。 このタイミングでリニューアルや新規作成を検討される方はご連絡お待ちしております。